ネクタイのディンプルの作り方|きれいに決まるコツ
ディンプルとは、ネクタイの結び目のすぐ下にできる縦のくぼみのことです。
作り方は、結び目を締める最後の瞬間に指で軽くつまみ、中央にくぼみを1本残しながら引き締めるだけです。
この一手間で結び目に立体感が生まれ、着こなしがぐっと引き締まります。
難しそうに見えますが、コツをつかめば数秒でできます。ここではディンプルの意味から具体的な手順、きれいに決まる素材の選び方、そして作ってはいけない場面までまとめて解説します。

SUIT HUB編集部
着こなしや手入れ、ネクタイをはじめとする小物選び、下取りやクリーニングまで、スーツにまつわる疑問を確認済みの情報だけで解説。記事には情報の確認時点を明記し、定期的に更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ディンプルとは?ネクタイの結び目のくぼみ
ディンプル(dimple)は英語で「えくぼ」を意味します。
ネクタイでは、結び目の真下にできる縦のくぼみを指します。
このくぼみがあることで結び目が立体的になり、光の陰影が生まれます。
ディンプルを作る目的は、単なる装飾ではありません。くぼみがあると結び目に張りが出て、ネクタイが胸元でふっくらと立ち上がります。
逆に、くぼみのない平らな結び目は間延びした印象になりがちです。ビジネスでもフォーマルでも、こなれた着こなしを演出する重要なポイントです。
ディンプルは通常、中央に1本のくぼみを作るのが基本です。左右に浅いくぼみを添えて3本にする作り方もありますが、まずは中央1本をきれいに決めることを目指しましょう。
ネクタイの結び方そのものと合わせて覚えると、着こなしの幅が広がります。結び目の形は結び方によって変わるため、ネクタイの結び方7種類の図解も参考にしてください。
ディンプルの作り方(手順・図解)
ディンプルは結び目を締める「最後の締め上げ」のタイミングで作ります。
締め切ってからでは形が固定されて作れないため、順番が大切です。
以下の手順で進めてください。
| 手順 | 動作 |
|---|---|
| 1 | いつも通りネクタイを結び、結び目を軽く作る(まだ締め切らない) |
| 2 | 結び目の下、大剣の中央を親指と人差し指で軽くつまむ |
| 3 | つまんで作ったくぼみを保ったまま、もう片方の手で小剣(後ろ側)をゆっくり下に引く |
| 4 | くぼみが中央に1本残るように整えながら、結び目を襟元まで締め上げる |
| 5 | 結び目を少し上下に動かして、くぼみの位置と深さを微調整する |
ポイントは、指でつまむ位置を結び目の真下、中央にすることです。
左右どちらかに寄ると、くぼみも斜めになってしまいます。
締め上げる前につまむことで、生地が折り込まれてくぼみが固定されます。
最初はうまくいかなくても、鏡を見ながら数回練習すれば感覚がつかめます。締めきってしまった場合は無理に指で押し込まず、結び目を少し緩めてやり直すのが確実です。
きれいに決まるコツと素材の相性
ディンプルの仕上がりは、テクニックだけでなくネクタイの素材や厚みにも左右されます。きれいに決めるための要素を押さえておきましょう。
くぼみを深く長持ちさせるコツ
くぼみをつまむとき、あまり深く折り込みすぎないことが大切です。
深すぎると結び目全体が縮こまり、不自然な印象になります。
中央に自然な陰影が出る程度で十分です。
結び目のすぐ下から2〜3cmの範囲にくぼみが続いていると、立体感が長く保てます。
素材ごとの相性
素材によってくぼみの作りやすさが変わります。相性の目安は次の通りです。
| 素材 | ディンプルとの相性 |
|---|---|
| シルク(無地・小紋) | ハリと落ち感のバランスがよく、くぼみが最もきれいに出る |
| ウール・ウール混 | 厚みがあり、深めのくぼみが作りやすい。秋冬向き |
| ニットタイ | 生地が伸縮するため、くぼみは残りにくい(無理に作らなくてよい) |
| リネン・コットン | 張りが弱く、くぼみが崩れやすい。カジュアル寄り |
迷ったらシルク素材の無地か小紋柄を選ぶと失敗しません。
裏地入りの適度な厚みがあるものほど、くぼみが安定します。
逆にニットタイやごく薄手のタイは、そもそもディンプルを前提にしていないため、平らに結んで問題ありません。
結び目とのバランスも重要です。小さめの結び目(プレーンノット)はディンプルが映えやすく、大きな結び目(ウィンザーノット)では左右の広がりに埋もれやすい傾向があります。
仕上げにはネクタイピンを合わせると胸元全体が引き締まります。位置に迷う場合はネクタイピンの正しい位置と付け方を確認しておくと安心です。
ディンプルを作らない方がいい場面(弔事)
ディンプルは着こなしを引き立てる技術ですが、すべての場面で使ってよいわけではありません。弔事(お葬式・通夜・法要)では、ディンプルを作らないのが一般的なマナーとされています。
弔事では黒無地のネクタイを、くぼみを作らず平らに結ぶのが基本です。理由は、ディンプルが「おしゃれ」や「華やかさ」を演出する装飾だからです。
故人を悼む場では、飾り立てを避け、簡素に整えるのがふさわしいとされています。結び目のディンプルだけでなく、光沢の強い素材やネクタイピンも控えるのが慣習です。
一方、慶事や通常のビジネスシーンではディンプルを作って問題ありません。
むしろ結婚式などのお祝いの場では、きれいなディンプルが華やかさを添えます。
結婚式でのネクタイ選びは色や柄のルールもあるため、結婚式のネクタイマナーを合わせて確認しておくとよいでしょう。
なお、マナーは業界や地域、家庭の慣習によって細かい違いがあります。
ここで紹介したのは一般的な基準です。
迷ったときは、その場にふさわしい控えめな装いを選んでおけば大きく外すことはありません。
よくある質問
ディンプルは何本作るのが正解ですか?
中央に1本作るのが最も基本的で、どんな場面にも合わせやすい形です。
慣れてきたら中央のくぼみの左右に浅いくぼみを添える「3本ディンプル」も可能ですが、装飾性が強くなるためカジュアルやパーティー向きです。
ビジネスでは1本で十分です。
ディンプルがすぐ崩れてしまいます
締め上げる前の「指でつまむ」工程を省いていることが多い原因です。
締めきってから作ろうとすると固定されません。
また、薄手やニット素材はくぼみが残りにくいので、ハリのあるシルク素材を選ぶと安定します。
一日の途中で崩れたら、結び目を少し緩めて作り直せます。
ニットタイにもディンプルは必要ですか?
不要です。
ニットタイは生地が伸縮してくぼみが残りにくく、そもそもカジュアルな装いに合わせるものです。
平らに結んだままでこなれた印象になります。
無理にディンプルを作る必要はありません。
ディンプルとネクタイの長さは関係ありますか?
直接の関係はありませんが、大剣の先がベルトのバックルに軽くかかる長さに整えると、ディンプルも含めて胸元全体がきれいにまとまります。長さの調整はくぼみを作る前に済ませておくとスムーズです。
まとめ
ディンプルは、結び目を締め上げる直前に中央を指でつまみ、くぼみを残しながら締めるだけで作れます。
ポイントは「締めきる前につまむこと」と「中央に1本」を意識することです。
ハリのあるシルク素材を選ぶと、くぼみが安定してきれいに保てます。
慶事やビジネスでは積極的に取り入れたい技術ですが、弔事では作らないのが一般的なマナーです。場面に応じて使い分けましょう。
結び方や小物との組み合わせを覚えれば、胸元の印象は大きく変わります。まずは鏡の前で1本のくぼみを決めることから始めてみてください。
胸元をさらに格上げしたい場合は、ポケットチーフの折り方と入れ方も合わせて取り入れると、フォーマルな装いが一段と引き立ちます。
