オーダーメイドスーツとは?既製品との違いと値段の決まり方

オーダーメイドスーツの売り場では、同じ「オーダー」という言葉でも、店によってフルオーダー・イージーオーダー・パターンオーダーと表記が分かれます。オーダーメイドスーツとは、採寸した数値をもとに一着ずつ仕立てるスーツのことで、既製品と違うのは、肩幅や胴回りを部位ごとに指定できる点です。
2026年10月10日時点で各社の公式サイトに載っているメンズのオーダースーツの生地は2,939種あり、価格の幅は20,900〜217,800円(税込表記の生地)です。
本記事では、既製品との違い・各社が使っている仕立て方式の表記・生地の数と価格の幅・納期から逆算する選び方を解説します。

SUIT HUB編集部
着こなしや手入れ、ネクタイをはじめとする小物選び、下取りやクリーニングまで、スーツにまつわる疑問を確認済みの情報だけで解説。記事には情報の確認時点を明記し、定期的に更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
オーダーメイドスーツとは、採寸した数値から一着ずつ仕立てるスーツ
既製品のスーツは、号数と体型区分(Y体・A体・AB体など、胸囲とウエストの差で分けた規格)の組み合わせから、自分の体に近いものを選びます。
オーダーメイドスーツはこの順番が逆で、肩幅・胸囲・胴回り・袖丈・着丈をそれぞれ測り、その数値に合わせて作ります。
「オーダーメード」「オーダースーツ」と書かれていても、指しているものは同じです。
差が出やすいのは、体のどこかが規格の比率から外れている場合です。
肩は合うのに胴が余る、ウエストは合うのに袖が長いというずれは、既製品の号数を変えても同時には直りません。
採寸して作れば、肩の傾き、左右差、腕の太さまで寸法に反映できます。
生地・裏地・ボタン・ステッチの色も指定できるので、仕事で毎日着る一着と、式に出るための一着を別の仕様で作り分けられます。
一方、既製品にはその日に持ち帰れて、裾上げだけで着られるという使い方があります。
急に必要になった、着る回数が年に数回しかないという条件なら、既製品で足ります。
量販店の取扱いはスーツ量販店はどこがいい?8社の価格・品揃え徹底比較で解説しています。
オーダーメイドスーツの仕立て方式は3タイプ、公式表記は店ごとにばらつく
型紙を作るか、既存の型紙を補正するかの違い
フルオーダーは、採寸した数値からその人のための型紙を作り、仮縫いの段階で一度着てもらって補正します。
イージーオーダーは、店が持っている基本の型紙を寸法に合わせて補正する作り方です。
パターンオーダーは、サンプルのスーツを試着して近いサイズを選び、袖丈・着丈・ウエストなどを指定して直します。
型紙を起こす工程と仮縫いがあるかどうかで、体への合い方と、かかる日数、そして値段が変わります。
各社が公式サイトで使っている方式の呼び方
注文のときに迷いやすいのは、自社の仕立て方式をどう呼ぶかが各社でそろっていないところです。
2026年10月時点の各社公式サイトの表記では、オーダースーツSADAが「フルオーダー」、FABRIC TOKYOが「イージーオーダー」、麻布テーラーが「パターンオーダー」、グローバルスタイルが「パターンオーダー(を基本としたシステム)」としています。
DIFFERENCEは「カスタムオーダー」、銀座山形屋は「スタンダード(イージーオーダー相当)/カスタム/ロイヤルカスタム」という呼び方で、3タイプの名前とは一致しません。
Suit Yaはページによって「イージーオーダー(わたしたちについて)/セミフルオーダー(利用規約)」と書き分けており、KASHIYAMAの仕立て方式は「記載なし」でした。
そのため、方式の名前だけを見比べても中身はそろいません。
確かめたいのは、型紙を起こすのか既存の型紙を補正するのか、仮縫いがあるのか、指定できる箇所がどこまでかという3点です。
作り方ごとの違いはオーダースーツの仕立て方式の違いで解説しています。
8社の公式サイトに載っているオーダースーツの生地の数と価格の幅
2026年10月10日時点で、メンズのオーダースーツの生地の価格を公式サイトに掲載している専門店は8社、生地の数は合わせて2,939種です。店ごとの内訳は次のとおりです。
| 店 | 公式サイトに載っているメンズのオーダースーツの数 |
|---|---|
| 15種 | |
| 241種 | |
| 288種 | |
| KASHIYAMA | 483種 |
| グローバルスタイル | 733種 |
| DIFFERENCE | 21種 |
| BIG VISION | 539種 |
| FABRIC TOKYO | 619種 |
価格の幅は20,900〜217,800円(税込表記の生地)です。生地ごとの価格はオーダースーツの生地と値段の一覧で解説しています。
レディースのオーダースーツも同じように公式サイトに価格が出ています。
2026年10月10日時点では、KASHIYAMAが478種、グローバルスタイルが411種、FABRIC TOKYOが279種、Suit Yaが288種の生地を掲載しています。
スーツと同じ店でシャツまで仕立てる場合は、シャツの生地の数も見ておくと組み合わせを決めやすく、FABRIC TOKYOで652種、BIG VISIONで617種、グローバルスタイルで398種が載っています。
女性向けの取扱いはレディースのオーダースーツを比較|価格・納期・採寸方法で解説しています。
値段を左右するのは生地・仕立ての手間・追加の仕様
同じ店で価格が何倍も開くのは、まず生地そのものの値段が違うためです。
国産の定番から、イタリアやイギリスの機屋(はたや)が織ったインポート生地まで並び、羊毛の細さを表す番手(Super 100's など)が上がるほど高くなります。
番手の高い生地は光沢が出て手触りがなめらかになる反面、糸が細いので擦れに弱くなるため、毎日の通勤着なら中くらいの番手で目付(めつけ、生地の重さ)のある生地が扱いやすくなります。
仕立ての側では、手作業の工程が増えるほど、また仮縫いが入るほど金額が上がります。
裏地を背抜きから総裏に替える、ボタンを水牛角に替える、同じ生地でパンツを2本作るといった追加の仕様も加算されます。
注文のときは、表示されている価格に何が含まれているか(パンツ1本か2本か、ベストは別か)を先に確かめてください。
なお、納品後のお直し代やクリーニング代は公式サイトにまとまって出ていません。
直す箇所と素材で変わるので、受け取ってから手を入れる前提なら、頼む予定の店で見積もりを取ってください。
仕立て方式ごとの値段の内訳はオーダースーツの値段で解説しています。
着る日が決まっているなら、オーダースーツの納期と採寸方法から逆算
式や面接の日が決まっているときは、生地より先に納期を見てください。2026年10月時点の各社公式サイトの表記は次のとおりです。
| 店 | 納期の公式表記 | 採寸・注文の方法 |
|---|---|---|
| オーダースーツSADA | 約1ヶ月 | 来店/訪問採寸/ネットショップ(前回データ・自己寸法指定・サンプルスーツ送付) |
| HANABISHI | 約6〜7週間 | 来店/オンラインショップ(2着目以降・過去の採寸データ) |
| Suit Ya | 注文完了から発送まで30日間(ご注文の流れ)/入金確認後1ヶ月ほど・時期によりプラス1週間(特商法表記) | ネットのみ:自己オート採寸/お気に入りを採寸/採寸代行(郵送)/既製サイズから選ぶ/他社オーダーから採寸 |
| KASHIYAMA | 通常最短1週間から(時期により延びる場合あり) | 来店(初回は店舗で採寸)/2着目からスマホ(オンラインオーダー)/法人向け出張採寸会 |
| グローバルスタイル | 約3〜4週間 | 来店(初回は来店のみ)/2回目以降はオンラインオーダー可 |
| DIFFERENCE | 3週間前後 | 来店(テイラー採寸)/アプリ(AI画像採寸「D MEASURE」)/オンラインご案内(Zoom) |
| ビッグヴィジョン | 約3週間(お買い物ガイド・FAQ)/約4週間後(店舗でのご購入手順) | 来店(店舗での採寸が必要)/採寸済みなら2回目以降WEB注文可/出張採寸(10着以上) |
| FABRIC TOKYO | 約4週間 | 来店(店舗でサイズ登録・無料)/自分で採寸 |
初回から来店なしで注文できるかどうかは、表のとおり店によって違います。
2回目以降は登録した採寸データを使ってオンラインで注文できる仕組みを持つ店もあるため、1着目で体型データを残しておくと、2着目の手数が減ります。
急ぎの仕立てを用意している店もありますが、着数や生地が限られる場合があり、追加料金の有無もそろっていないので、申し込む前に各店の公式サイトで条件を確認してください。
仕上がりを受け取ってから微調整に出す可能性も見込んで、着る日の2週間前には手元にある日程を組むと、直す時間を確保できます。各社の納期・採寸方法・値段を横に並べた一覧はオーダースーツ専門店の値段・納期・採寸方法の一覧で解説しています。
初めてのオーダーメイドスーツで選ぶ色柄・生地・機能の表記
仕事で毎日着る一着の色柄
通勤で着る一着なら、濃紺かチャコールグレーの無地、または近づかないと分からない細い織り柄(シャドーストライプやバーズアイ)が、白や淡い青のシャツと黒・濃い茶の革靴に合わせやすい範囲です。はっきりしたストライプやチェック、光沢の強い生地は、同じ場に居る人との兼ね合いで浮くことがあるので、2着目以降に回すほうが使い回しに困りません。
生地の商品ページでは、混率(ウール100%かポリエステル混か)、目付、生地の産地やブランド名の3つを見ておくと、同じ価格帯の中でも性格の違いが分かります。
ウォッシャブルやストレッチの表記の読み方
ポリエステルを混ぜた生地には、ウォッシャブルやストレッチの表記が付くことがあります。
ウォッシャブルは「家で洗える条件がある」という意味で、洗濯ネットに入れる、弱水流で洗う、陰干しにする、乾燥機は使わないといった条件が洗濯表示に書かれています。
条件を外れた洗い方をすると型崩れや縮みが起きるため、表記だけで判断せず、注文時に洗い方の指定を確認してください。
ストレッチは伸びる量が生地ごとに違い、動きやすさの感じ方も仕立てのゆとりで変わります。
葬儀用の礼服はビジネス用の黒いスーツと別物
オーダーで礼服(ブラックフォーマル)を作る場合は、ビジネス用の黒いスーツと混同しないでください。
礼服は黒の深さと光沢の少なさで作られており、並べると色の濃さが違って見えます。
格式の高い会場や親族の立場では、黒や濃紺のダークスーツが基本とされていますが、どこまで求められるかは地域・会場・業界で基準が違うので、出席する式の慣習に合わせて選んでください。
お直しと保証は期間と直せる範囲で違う
仕立てたスーツは、受け取った直後と、体型が変わったあとの2回、手を入れる場面があります。2026年10月時点の各社公式サイトの表記では、無料で直せる期間と範囲は次のように分かれています。
- オーダースーツSADA:「仕立て後1ヶ月以内のサイズ調整無料/ウエスト±3cmまで3年間無料/全額返金保証(お渡し後1ヶ月以内・返却が条件)」
- グローバルスタイル:「無料お仕立て直し: お渡し予定日から3ヶ月以内/返金保証: 購入日から3カ月以内」
- KASHIYAMA:「お届けから30日間は満足いくまで調整/購入から365日間は体型変化によるウエストのお直し無料」
- DIFFERENCE:「購入後1年間は無料でサイズの再調整(縫い代の範囲内)」
- FABRIC TOKYO:「お届けから50日以内(リーダーステージ以上は100日以内)、無料でお直し・お作り直し1回まで」
- HANABISHI:「購入から1年以内、ボトムスのウエスト±3cm以内のサイズ微調整は無料」
- 麻布テーラー:「仕上がり品の微調整は注文日から6ヶ月間無料」
ウエスト±3cmという書き方は、縫い代の範囲で出し入れできるという意味です。
体重が大きく動くと寸法を戻しきれないので、長く着る前提なら、無料で直せる期間の長さと、ウエスト以外(袖丈・着丈・肩幅)まで直せるかを注文前に聞いておいてください。
店選びの確かめ方はオーダースーツの店の選び方で解説しています。
よくある質問
オーダーメイドスーツは安い価格帯でも作れますか
2026年10月10日時点で各社の公式サイトに載っているメンズのオーダースーツの価格の幅は20,900〜217,800円(税込表記の生地)なので、下の方の価格帯に該当する生地はあります。
ただし選べる生地が限られ、パンツ2本やベストを足すと合計は上がります。
同じ店の中でも生地ごとに価格が違うため、生地別の価格を一覧で確かめてください。
オーダーメイドスーツの仮縫いとは何ですか
仮縫いは、型紙どおりに仮に縫った状態のスーツを一度着てもらい、肩や背中のしわを見ながら寸法を直す工程です。
型紙を起こすフルオーダーで行われる作業で、既存の型紙を補正する方式では省かれます。
仮縫いが入る分、採寸から受け取りまでの日数は長くなります。
オーダーメイドスーツは何年くらい持ちますか
何年という形では決まりません。
着る頻度、同じ一着を連日着るかどうか、クリーニングの出し方、保管の仕方で生地の傷み方が変わります。
体型の変化で着られなくなる場合もあるため、ウエストの直しを受け付ける期間や範囲を、購入前に店で確かめておくと手が打てます。
採寸に行くときは何を着ていけばいいですか
仕事で実際に合わせるシャツと革靴で行くと、着丈や裾の長さを使う状態で決められます。
厚手のニットや裏地の厚いアウターを重ねたままだと寸法がずれるので、採寸のときは脱げる服装にしてください。
来店なしで注文する場合も、自分で測るときの服装は同じ考え方で合わせます。
レディースのオーダーメイドスーツも作れますか
作れます。
2026年10月時点の公式サイトでは、オーダースーツSADAのレディースが「あり」、FABRIC TOKYOが「あり」、Re.museが「あり」と表記されています。
生地の数は店ごとに違うので、スカートとパンツのどちらを作るか決めてから、掲載数と価格を見比べてください。
初めてのオーダースーツ。失敗したくないならSADAがおすすめ
オーダースーツSADAをおすすめする理由は5つ
老若男女問わず、フィット感抜群のスーツをバシっと決めたい方はぜひオーダースーツSADAに気軽に行ってみてください!
まとめ
オーダーメイドスーツは、採寸した数値から一着ずつ仕立てるスーツで、既製品との違いは部位ごとに寸法を指定できる点にあります。仕立て方式はフルオーダー・イージーオーダー・パターンオーダーの3タイプに分かれますが、各社の公式サイトでの呼び方はそろっていないため、型紙を起こすのか、仮縫いがあるのか、指定できる箇所はどこまでかで中身を確かめることになります。
最初の一着は、着る日から納期を逆算し、濃紺かチャコールグレーの無地に近い生地で、無料で直せる期間を確認してから決めると、使う場面に困りません。ぜひ本記事の生地の数と価格の幅の表、納期と採寸方法の表を参考に、自分の予算と着る日に合う一着を選んでください。



