パターンオーダースーツとは?イージー・フルとの違いと選び方

売り場では「パターンオーダー」「イージーオーダー」「セミオーダー」の札が隣り合って並び、どれも採寸してから作ると書かれています。
パターンオーダーは、オーダースーツの店が持っている既成の型紙を選び、袖丈やウエストなどを寸法で指定して直す仕立て方です。
ただし呼び方は店ごとに違い、麻布テーラーは公式サイトで「パターンオーダー」、FABRIC TOKYOは「イージーオーダー」と表記しています。
本記事では、フルオーダー・イージーオーダーとの違い、各社の公式表記とスーツの生地の数、仕立ての納期とサイズのお直しの条件を解説します。

SUIT HUB編集部
着こなしや手入れ、ネクタイをはじめとする小物選び、下取りやクリーニングまで、スーツにまつわる疑問を確認済みの情報だけで解説。記事には情報の確認時点を明記し、定期的に更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
パターンオーダースーツは、既成の型紙を体に合わせて直す仕立て
パターンオーダーでは、オーダースーツの店が持っている既成の型紙(パターン)の中から体格に近いものを選び、そこへ袖丈・着丈・ウエスト・肩幅といった寸法の指定を加えます。店頭ではゲージスーツと呼ばれる試着用のサンプルを羽織り、肩や胸の収まりを見ながらどこを何センチ詰めるかを決めるため、採寸にかかる時間は一人ずつ型紙を起こす方式より短く済みます。
既製品のスーツとの違いは、号数の中から近い1着を選ぶのではなく、選んだ型紙に自分の寸法を乗せていく点にあります。
あわせてスーツの生地・裏地・ボタン・ステッチの色なども選べるので、既製品では見つかりにくい組み合わせを指定できます。
量販店で売られている既製品のスーツと値段や品ぞろえを並べて考えたいときは、スーツ量販店はどこがいい?8社の価格・品揃え徹底比較で各社の公式通販の内容を解説しています。
その代わり、型紙そのものは作り直しません。
補正できる箇所と幅には上限があり、どこまで直せるかは店が使っている型紙と縫製の仕組みで変わります。
肩や背中に強いクセがある場合は、試着の段階で希望の補正が入るかどうかを確かめてから注文を決めると、仕上がりのイメージのズレが小さくなります。
フルオーダー・イージーオーダーとパターンオーダーの違いは型紙の作り方
3つの方式を分けているのは、型紙をどこから用意するかという一点です。
フルオーダーは一人ずつ型紙を起こす
採寸した寸法から専用の型紙を作り、仮縫いをして体に当てながら修正していく方式です。
オーダースーツSADAは仕立て方式を「フルオーダー」と表記し、仕立ての納期を「約1ヶ月」としています。
Re.museは最低価格を「160,000~ +TAX(税抜)」、納期を「約2ヶ月~」と公式サイトに載せています。
イージーオーダーは既成の型紙を縫製段階で修正する
ベースの型紙を使う点はパターンオーダーと同じですが、採寸値に合わせて型紙側へ補正を入れてから裁断する方式を指す言葉として使われます。公式サイトでこの表記を使っているのはFABRIC TOKYO・ビッグヴィジョン・HANABISHIで、Suit Yaは自社紹介のページで「イージーオーダー(わたしたちについて)/セミフルオーダー(利用規約)」と書いています。
パターンオーダーは型紙を変えずに寸法指定で詰める
選んだ型紙を変えずに、各部を指定寸法で詰めたり出したりします。
仕立ての納期は、パターンオーダーの麻布テーラーが「約4週間」、グローバルスタイルが「約3〜4週間」と公式サイトに書かれています。
なお、この3つの言葉に業界共通の定義があるわけではありません。
「セミオーダー」のように店によって指す範囲が違う言い方もあるため、名前だけで判断せず、補正できる箇所・仕立ての納期・お直しの条件を公式サイトで突き合わせてください。
各社の公式サイトに載っているオーダースーツの生地は8社で2,939種
2026年10月10日時点で各社の公式サイトに載っているメンズのオーダースーツの生地を品目ごとに数えると、次のようになります。
| 店 | 公式サイトに載っている数 |
|---|---|
| オーダースーツSADA | 15種 |
| HANABISHI | 241種 |
| SUIT YA | 288種 |
| KASHIYAMA | 483種 |
| グローバルスタイル | 733種 |
| DIFFERENCE | 21種 |
| BIG VISION | 539種 |
| FABRIC TOKYO | 619種 |
価格の幅は20,900〜217,800円(税込表記の生地)です。
ここに出ている数は公式サイトで価格まで確認できた生地の数で、店頭には反物(たんもの)で持っている生地が別にある場合もあります。
生地ごとの価格と品ぞろえを並べて見たいときは、オーダースーツの生地と値段の一覧で8社ぶんをまとめて解説しています。
仕立て方式の呼び方は店ごとに違い、公式表記で確かめる
2026年10月時点で各社が公式サイトに書いている仕立て方式の表記と、最低価格の表記を並べると次のとおりです。同じ「オーダースーツ」の看板でも、使っている言葉は揃っていません。
| 店 | 仕立て方式の公式表記 | 最低価格の公式表記 |
|---|---|---|
| オーダースーツSADA | フルオーダー | 27,280円(税込)〜 |
| 銀座山形屋 | スタンダード(イージーオーダー相当)/カスタム/ロイヤルカスタム | 44,000円(税込)〜 |
| 麻布テーラー | パターンオーダー | 49,500円〜(税込/税抜の表記なし) |
| グローバルスタイル | パターンオーダー(を基本としたシステム) | 38,000円(税込41,800円)〜 |
| FABRIC TOKYO | イージーオーダー | 39,900〜(税込/税抜の表記なし) |
| KASHIYAMA | 記載なし | 33,000円(税込)〜 |
| Suit Ya | イージーオーダー(わたしたちについて)/セミフルオーダー(利用規約) | 29,800円(税込)〜 |
| DIFFERENCE | カスタムオーダー | ¥38,000〜(¥41,800 tax in〜) |
| ビッグヴィジョン | イージーオーダー | 29,700円(税込) |
| Re.muse | 記載なし | 160,000~ +TAX(税抜) |
| HANABISHI | イージーオーダー | 52,800円(税込)〜 |
公式サイトでそのまま「パターンオーダー」と書いているのは麻布テーラーとグローバルスタイルで、DIFFERENCEは「カスタムオーダー」という自社の呼び方を使っています。
表記が見当たらない店もあるため、「パターンオーダースーツ」という言葉で探すと候補から外れてしまう店が出ます。
方式名で絞り込むのではなく、採寸の方法・補正の範囲・仕上がり後の調整の条件で比べるほうが、実際の仕上がりに近いところを見られます。
店ごとの条件はオーダースーツ専門店11社を比較|値段・納期・採寸方法の一覧で、値段・納期・採寸方法を一覧にして解説しています。
パターンオーダースーツで選べるのは生地・デザイン・体型補正の範囲
スーツの生地は混率と季節で絞る
生地選びでまず見るのは、ウールの混率と目付(めつけ、生地の重さ)です。
通年で着るならウール中心の中肉、夏に着るなら薄手や麻の混じったもの、出張や電車移動が多いならポリエステルの入ったシワの戻りやすいものと、着る場面から絞ると候補が減ります。
スーツの生地は輸入のブランド生地と国内の生地で価格の幅が変わるので、名前で迷ったときはオーダースーツの生地ブランドを比較|ゼニア・ロロピアーナ等2179種で各ブランドの特徴を解説しています。
デザインのオプションは店ごとに選べる範囲が違う
ボタンの数、ベント(上着の後ろの切れ込み)の形、ラペルの幅、裏地の色、ステッチ、本切羽(ほんせっぱ、袖口のボタンが本当に開く仕様)などが、オーダーの画面や注文書で選べる項目として並びます。
無料で選べる範囲と追加料金のかかる項目の線引きは店ごとに違い、生地の価格に含まれる場合もあります。
見積もりの段階で、どこまでが表示価格に入っているかを確かめてください。
体型補正は型紙の範囲内で入る
なで肩・いかり肩、反身(はんしん、背中が反った姿勢)・屈身(くっしん、前かがみの姿勢)、左右の肩の高さの差といった補正を、パターンオーダーでも指定できる店があります。
ただし型紙を作り直さないので、補正の幅には限りがあります。
試着したゲージスーツで肩や背中にシワが出るなら、その状態をスタッフに見せて、どこまで直せるかを聞いてから決めてください。
着る日から逆算するオーダースーツの納期と急ぎの仕立て
通常の仕立てにかかる日数
2026年10月時点の各社の公式サイトの表記では、麻布テーラーが「約4週間」、FABRIC TOKYOが「約4週間」、グローバルスタイルが「約3〜4週間」、DIFFERENCEが「3週間前後」、KASHIYAMAが「通常最短1週間から(時期により延びる場合あり)」、HANABISHIが「約6〜7週間」となっています。
同じ店でもページによって書き方が違うことがあり、銀座山形屋は「モデルページ: スタンダード約2週間/カスタム約2〜3週間/ロイヤルカスタム約4週間半。FAQ: スタンダード・カスタム約3〜4週間/ロイヤルカスタム約5〜6週間」、Suit Yaは「注文完了から発送まで30日間(ご注文の流れ)/入金確認後1ヶ月ほど・時期によりプラス1週間(特商法表記)」、ビッグヴィジョンは「約3週間(お買い物ガイド・FAQ)/約4週間後(店舗でのご購入手順)」と、モデルや参照するページで日数の表記が分かれます。
式や面接の日が決まっているなら、注文前に店へ直接確認してください。
急ぎで仕上げる手段の有無
オーダースーツSADAは「あり:10日間お急ぎ便 +7,700円(税込)/3日間超特急便 +33,000円(税込)」、グローバルスタイルは「あり:スピード仕上げフェア 最短2週間(着数限定・一部デザイン/生地限定・店頭お渡し限定)」、DIFFERENCEは「あり:納期短縮サービス(通常より約1週間〜10日早い)。料金の記載なし」、HANABISHIは「あり:HANABISHI Speed Order(最短1週間)。料金の記載なし」、FABRIC TOKYOは「あり:EXPRESS PASS(有料・一部対象商品・1日の注文数に上限)。料金の記載なし」と案内しています。
急ぎの仕立てでは対象の生地やデザインが限られることがあり、料金を公式サイトに書いていない店では見積もりの時点で聞くことになります。
麻布テーラーとKASHIYAMAは急ぎの仕立てについて「記載なし」のため、通常の納期で日程を組むことになります。
仕上がり後のサイズ直しは、無料の期間と範囲が店ごとに違う
パターンオーダーは型紙を作り直さない方式なので、受け取ってから微調整を入れる前提で条件を見ておくと、仕上がりのズレに対処しやすくなります。
2026年10月時点の各社の公式サイトでは、麻布テーラーが「仕上がり品の微調整は注文日から6ヶ月間無料」、グローバルスタイルが「無料お仕立て直し: お渡し予定日から3ヶ月以内/返金保証: 購入日から3カ月以内」、DIFFERENCEが「購入後1年間は無料でサイズの再調整(縫い代の範囲内)」と案内しています。
体型が変わったときの直しを別枠で設けている店もあり、KASHIYAMAは「お届けから30日間は満足いくまで調整/購入から365日間は体型変化によるウエストのお直し無料」、HANABISHIは「購入から1年以内、ボトムスのウエスト±3cm以内のサイズ微調整は無料」、オーダースーツSADAは「仕立て後1ヶ月以内のサイズ調整無料/ウエスト±3cmまで3年間無料/全額返金保証(お渡し後1ヶ月以内・返却が条件)」という条件を公式サイトに載せています。
FABRIC TOKYOは「お届けから50日以内(リーダーステージ以上は100日以内)、無料でお直し・お作り直し1回まで」、Suit Yaは「ジャストサイズ保証: 初回1着目1回、リメイクショップでのお直し代を次回用クーポンで補てん(スーツ等最大5,000円)」、ビッグヴィジョンは「初回オーダーはお納め時に希望があれば微調整。その後のサイズ変更は有料」です。
無料の期間を過ぎたあとのサイズのお直しは有料になり、料金は直す箇所(ウエスト・袖丈・着丈)と仕立ての作りによって変わります。公式サイトに料金表のない店もあるため、金額は現物を持ち込んで見積もりを取ってください。
よくある質問
パターンオーダーとイージーオーダーは、どちらを選べばよいですか
2つの言葉に業界共通の定義はなく、同じ作り方を別の名前で呼んでいる場合があります。名前で決めるのではなく、試着用のサンプルで補正したい箇所が直せるか、仕立ての納期が着る日に間に合うか、受け取り後のサイズのお直しが無料で受けられる期間はいつまでかを、公式サイトの表記で見比べてください。
セミオーダーとパターンオーダーの違いは何ですか
セミオーダーは既製品とフルオーダーの中間を指す広い言い方で、パターンオーダーもイージーオーダーもこの中に含めて使われることがあります。
Suit Yaのように、自社紹介のページと利用規約で「イージーオーダー(わたしたちについて)/セミフルオーダー(利用規約)」と2つの書き方をしている例もあります。
見分けるには、型紙を作り直すのかどうかを店に聞くのが早いです。
パターンオーダースーツはいくらくらいですか
2026年10月10日時点で各社の公式サイトに載っているメンズのオーダースーツの生地の価格の幅は20,900〜217,800円(税込表記の生地)です。
同じ店でも生地によって何倍も差が出るため、合計額はオプションと裏地の指定まで入れた見積もりで確かめてください。
2着以上をまとめて注文したときの価格を公式に出している店もあり、グローバルスタイルは「コンビ価格: 2点以上購入で1点あたり24,000円(税込26,400円)〜」、DIFFERENCEは「2着で¥56,000〜(¥61,600 tax in〜)、1着あたり¥28,000〜(¥30,800 tax in〜)」、KASHIYAMAは「ペア割: 2着同時購入で本体価格から20%OFF(2着48,000円・税込52,800円から)」と案内しています。
店に行かずにネットだけで注文できますか
Suit Yaは「ネットのみ:自己オート採寸/お気に入りを採寸/採寸代行(郵送)/既製サイズから選ぶ/他社オーダーから採寸」、FABRIC TOKYOは「来店(店舗でサイズ登録・無料)/自分で採寸」と案内しています。
グローバルスタイルは「来店(初回は来店のみ)/2回目以降はオンラインオーダー可」、ビッグヴィジョンは「来店(店舗での採寸が必要)/採寸済みなら2回目以降WEB注文可/出張採寸(10着以上)」で、初回だけ店舗での採寸が要る形です。
麻布テーラーは「来店のみ」としています。
レディースのパターンオーダースーツはありますか
レディースの取り扱いは、オーダースーツSADA・麻布テーラー・グローバルスタイル・FABRIC TOKYO・KASHIYAMA・DIFFERENCE・ビッグヴィジョン・HANABISHIがいずれも公式サイトで「あり」としています。生地の数はメンズと違う店もあるため、レディースのオーダースーツの生地と値段で各社の品ぞろえと価格の幅を解説しています。
初めてのオーダースーツ。失敗したくないならSADAがおすすめ
オーダースーツSADAをおすすめする理由は5つ
老若男女問わず、フィット感抜群のスーツをバシっと決めたい方はぜひオーダースーツSADAに気軽に行ってみてください!
まとめ
パターンオーダーは既成の型紙を選んで寸法指定で直す仕立て方で、補正できる幅は型紙の範囲に収まります。
ただし方式の呼び方は店ごとに揃っておらず、公式サイトに「パターンオーダー」と書いていない店でも、作り方としては近いものがあります。
方式名で候補を絞るより、試着での補正の範囲、着る日に間に合う納期、受け取り後のサイズのお直しの条件という3点を、公式の表記で突き合わせるほうが実際の仕上がりに近づきます。
ぜひ本記事の仕立て方式の一覧表と生地の数の比較を参考に、自分の条件に合う店の公式サイトを確かめてください。


