革靴の手入れは道具3点で足りる|毎日1分・月1回10分の手順

つま先に細かいひびが入り始めた革靴は、買ったときの黒さが抜けて灰色がかって見えます。原因は表面の汚れではなく乾燥で、手入れに要るのは馬毛ブラシ・乳化性クリーム・布きれの3点だけです。
帰宅後1分のブラッシングと、月1回10分のクリーム補給で、革に油分を返す作業はひととおり終わります。本記事では、最低限の道具3点の選び方、毎日と月1回の手順、雨に濡れた日の乾かし方、スーツ量販店の公式サイトに載っているビジネスシューズの数と価格の幅まで解説します。

SUIT HUB編集部
着こなしや手入れ、ネクタイをはじめとする小物選び、下取りやクリーニングまで、スーツにまつわる疑問を確認済みの情報だけで解説。記事には情報の確認時点を明記し、定期的に更新しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
革靴の手入れに最低限そろえる道具は3点
靴売り場のケア用品の棚には、何種類ものブラシとクリームが、クリーナーやワックス、シューキーパーと一緒に並びます。
全部を理解してから始めようとすると棚の前で終わるので、最初に買うものは3点に絞ってください。
ほこりを払う馬毛ブラシ、油分と色を補う乳化性クリーム、塗って拭くための布きれです。
ほこりを払う馬毛ブラシ
馬毛は毛先が細くて柔らかく、縫い目やコバ(靴底と甲革の境目)に入ったほこりをかき出せます。
毛の量が少ないものは面で払えないため、手のひらに収まる大きさで毛が密に植わっているものを選んでください。
豚毛ブラシはクリームを伸ばす用の硬いブラシで、馬毛とは役割が別です。
最初の1本は、毎日使う馬毛のほうから買うと手入れが止まりにくくなります。
油分と色を補う乳化性クリーム
乳化性クリームは水分と油分を含み、革に油分を戻しながら薄く色を補います。
黒い革靴には黒、茶色の革靴には靴より薄い茶色か無色を選ぶのが基本で、色で迷うなら無色にしておけば色ムラは起きません。
油性のワックスはつま先を光らせるための道具で、全体の乾燥対策には向きません。
クリームの表示で見るのは、乳化性か油性か、色の名前、そして溶剤を使わない保革タイプかどうかの3か所です。
塗る布と拭く布
布は専用品でなくても、着古した綿のTシャツを手に巻ける大きさに切れば足ります。
クリームを塗る布と、余分を拭き取る布を分けておくと、仕上げで色が引きずられません。
ネル生地のクロスが2枚入ったセットも売られていますが、まず習慣をつける段階では古布で十分です。
市販の手入れセットで始める場合
生活雑貨店にもブラシとクリーム、クロスは置かれています。
毛足の短い簡易ブラシや、色の種類が黒と茶だけという違いはありますが、ほこりを払って油分を足すという役目は果たせます。
無印良品や靴の修理店、スーツ量販店の靴売り場でも、ブラシとクリームとクロスをまとめた手入れセットが扱われています。
セットの値段は入っている点数とブラシの毛の種類、クリームの容量で変わるので、価格は各ブランドの公式サイトで確認してください。
箱入りのセットを選ぶときは、入っているクリームが乳化性か、自分の靴の色に合う色が入っているかを、商品ページの内容物の欄で確かめてください。
革靴の手入れの手順は毎日1分と月1回10分に分ける
手入れを続けられるかどうかは、毎回の作業時間で決まります。毎日やることをブラッシングだけに削り、クリームは月1回にまとめると、1か月あたりの手間は20分ほどで収まります。
毎日|脱いだら30秒のブラッシング
帰宅して脱いだ直後に、馬毛ブラシで甲からつま先、かかと、コバの順に全体を払います。
ほこりは革に残った水分と油分を吸うため、積もったまま放置した靴ほど表面が乾いていきます。
同時にシューキーパーを入れて、甲のしわを伸ばした状態で形を保ちます。
木製のシューキーパーが無ければ、丸めた新聞紙をつま先に押し込むだけでも型崩れは抑えられます。
月1回|クリームで油分を返す10分
まず馬毛ブラシでほこりを払い、靴ひもを外して甲全体を出します。
乳化性クリームを米粒2〜3個分だけ布に取り、片足ずつ円を描くように薄く伸ばします。
ひと塗りで足りないと感じても、重ねるのは5分置いて乾いてからにしてください。
塗りすぎたクリームは革に入らずに表面で固まり、べたつきと白いカビの養分になります。
5分ほど置いたら乾いた布で余分を拭き取り、最後に軽く磨いて終わりです。
2足以上で履き回すことも手入れのうち
革は足から出た汗を吸い込み、乾くまでに1日近くかかります。
同じ1足を毎日履くと、湿ったまま次の朝を迎えることになり、においとカビ、型崩れが同時に進みます。
2足を1日おきに回すだけで、乾く時間が確保できます。
履かない日に玄関の外に出す必要はなく、風が通る場所でシューキーパーを入れて立てておけば足ります。
雨に濡れた革靴は陰干しで乾かし、塩吹きを確認する
濡れた革靴でやってはいけないのは、急いで乾かすことです。
ドライヤーの熱風や直射日光、暖房の吹き出し口に当てると、革の中の水分が一気に抜けて硬くなり、曲がる部分から割れます。
帰宅したらまず乾いた布で水気を押さえるように取り、靴の中に新聞紙を詰めて、風が通る日陰に置いてください。
新聞紙は1〜2時間で湿るので、取り替えると乾きが早まります。
乾いたあとに白い粉や輪じみが浮いていたら、汗の塩分と革のなめし剤が表面に出た塩吹きです。
固く絞った布で拭き取るか、専用のクリーナーで落としてから、乳化性クリームで油分を補います。
濡れた靴は油分も一緒に流れているため、月1回の周期に関係なくこのタイミングでクリームを入れてください。
中敷き(インソール)が外せるタイプなら、抜いて別に乾かすと中のにおいが残りにくくなります。
素材で変わる革靴の手入れと、商品ページの素材表記
同じ黒い革靴でも、素材の表記が違えば手入れの中身も変わります。買う前に商品ページの素材欄を見て、牛革か合成皮革か、表面が起毛しているかを確かめておくと、手元の道具で手入れできるかが先に分かります。
スムースレザー(表面が平らな本革)
ここまでの手順がそのまま当てはまるのがスムースレザーです。
馬毛ブラシと乳化性クリームで油分を返し、汚れが積もってクリームが乗らなくなったら、乳化性クリームの前にクリーナーで古いクリームを落とします。
型押しの革は凹凸の溝にクリームがたまるので、布で塗ったあとにブラシで溝から余分をかき出してください。
合成皮革と人工皮革
合成皮革は布地に樹脂を重ねた素材で、革の繊維に油分を入れる構造ではありません。
クリームでの補給は役に立たず、ブラシか固く絞った布で汚れを落とすだけで足ります。
樹脂の層は年数が経つとひび割れて剥がれていくため、手入れで寿命を延ばすのではなく、履き替える前提の素材として扱うほうが合います。
商品ページで「合成皮革」「人工皮革」と書かれているものがこのタイプです。
スエードと起毛革
スエードは革の裏側を起毛させた素材で、クリームを塗ると毛が寝てまだらになります。
手入れに使うのはゴム製や真鍮製のスエードブラシと、起毛革用のスプレーです。
毛足の向きをそろえるように一方向にブラシをかけ、色が薄くなった部分には補色用のスプレーを使います。
防水スプレーも起毛革用のものを選んでください。
スーツ量販7社の公式サイトに載っているビジネスシューズの数と価格の幅
手入れ用品と同じ売り場で靴そのものを買うこともできます。2026年10月3日時点で各社の公式サイトに載っているビジネスシューズは220種で、掲載があるのは7社です。
| 店 | 公式サイトに載っている数 |
|---|---|
| 洋服の青山 | 38種 |
| AOKI | 36種 |
| はるやま | 42種 |
| コナカ | 13種 |
| スーツセレクト | 26種 |
| ORIHICA | 18種 |
| P.S.FA | 47種 |
価格の幅は3,960〜32,890円(税込)です。
店ごとの掲載数と、素材や機能の表記をまとめたものはビジネスシューズはどこで買う?紳士服量販店の革靴比較で解説しています。
ローファーを履く場合の掲載数
ひもがないローファーは、ひも靴に比べて公式サイトの掲載が少ない品目です。
2026年10月3日時点では6社の公式サイトに29種が載っていて、価格の幅は8,712〜29,590円(税込)です。
甲の革が足の動きで直接伸びる作りなので、クリームで油分を切らさないほうが甲のしわが深くなりにくくなります。
店ごとの掲載数はビジネス用ローファー(メンズ)はどこで買う?量販6社の価格を比較で解説しています。
商品ページで確かめる4か所
手入れのしやすさは、買う前の商品ページでだいたい見当がつきます。
見るのは、甲革の素材表記(牛革・合成皮革・起毛革)、靴底の素材(革底かゴム底か)、サイズ表記とワイズ(足囲)の記号、そして撥水や防水の加工表記の4か所です。
撥水の表記があっても水をはじく力は履くほどに落ちるため、雨の日に履くなら防水スプレーをかけ直す前提で選んでください。
革底は水を吸いやすく、雨の日に履く1足としてはゴム底のほうが乾かす手間が少なくなります。
クリームでは戻らない3か所と買い替えどき
手入れを続けても、履いて減った部分は元に戻りません。かかとのゴムが斜めに削れて土台の革まで届いている場合、靴底に穴が開いて中が湿る場合、甲の曲がる部分のひびが革の厚みを貫いている場合は、クリームを塗っても直りません。
かかとのゴムと靴底は、修理店で交換できる部品です。
オールソール交換やヒール交換の料金は、靴の構造(グッドイヤーウェルトかセメント式か)と底材で変わるので、持ち込んで見積もりを取ってください。
合成皮革の靴やセメント式で貼り付けられた靴底は、交換に向かない作りのものもあります。
修理の見積もりが新しい1足の価格に並ぶなら、買い替えも選択肢に入ります。
スーツと靴をまとめて見たいときの各社の取り扱いはスーツ量販店はどこがいい?8社の価格・品揃え徹底比較で解説しています。
よくある質問
革靴の手入れがめんどくさいのですが、どうしたらいいですか?
毎日やることを馬毛ブラシの30秒だけに削ってください。
クリームを月1回にまとめても、ほこりを払う習慣が続いていれば革の乾き方は変わります。
玄関にブラシを出しっぱなしにして、靴を脱いだ流れで手が届く場所に置くと、作業の開始までの手間が減ります。
買いたての革靴に手入れは必要ですか?
履き下ろす前に乳化性クリームを薄く1回入れておくと、店頭で並んでいた間に乾いた表面に油分が戻ります。
雨の日に履く予定があるなら、クリームが乾いてから防水スプレーを20cmほど離して全体に吹いてください。
あわせてシューキーパーを用意しておくと、履き始めの数回でつく甲のしわが深くなりにくくなります。
革靴の手入れにキッチンペーパーは使えますか?
水気を押さえて取る用途なら使えますが、クリームを塗る布や仕上げの乾拭きには向きません。
紙の繊維が革の表面やコバに残り、縫い目に毛羽が引っかかります。
クリームを扱う布は、綿の古いTシャツやネル生地のクロスのように、繊維が抜けにくいものを使ってください。
革靴の手入れにワックスは使えますか?
油性ワックスはつま先とかかとを鏡のように光らせるための道具で、甲の全体に塗る用途ではありません。
革が曲がる部分に厚く塗ると、表面の層が割れて白い線が出ます。
使うなら、乳化性クリームで油分を入れたあと、つま先とかかとの硬い部分だけに少量を重ねてください。
革靴の中底やインソールの手入れはどうすればいいですか?
外せる中敷きなら抜いて陰干しし、汗じみが気になるときは固く絞った布で拭いてから乾かします。
縫い付けられた中底は水で濡らさず、ブラシでほこりを出す程度にとどめてください。においが取れない場合は、中敷きを交換するか、靴の修理店で中敷きの張り替えができるか相談するほうが早く済みます。
まとめ
革靴の手入れは、馬毛ブラシ・乳化性クリーム・布きれの3点で足ります。
毎日30秒のブラッシングと月1回10分のクリーム補給、2足以上での履き回し、雨の日の陰干しまでをひとまとめの習慣にすると、同じ1足を長く履けます。
買うときは、甲革の素材表記と靴底の素材、サイズ表記、撥水の加工表記の4か所を見て、手元の道具で手入れできる靴かどうかを先に確かめてください。
ぜひ本記事の道具3点と手順、商品ページで確かめる4か所を参考に、手持ちの革靴の状態を見直してみてください。



![[コロンブス] ハンドタイプ馬毛ブラシ ジャーマンブラシ3 靴や革小物のお手入れに](https://m.media-amazon.com/images/I/41VXOsxu4BL._SL500_.jpg)
